なんで新NISAを始めるべきか
新NISAは非課税で投資できる制度
そもそも新NISAとは、本来約20%の税金がかかる投資を非課税でできる制度です。 以前の積立NISAでは期限が設けられていたことや、限度額が少ないことが欠点でした。 ですが新NISAになったことで1年360万円まで投資でき、合計で1800万円まで投資できることや、期限が無いことが大きな特徴です。
賃上げされた今が始めるタイミング
現在は新NISAを始めるのにちょうどいいタイミングです。
なぜなら2023年の春闘により、収入が上がったことで、以前より投資に回せる余裕ができるからです。
例えば、毎月5千円を年利4%で20年の間、運用すると、120万円が183万円まで増えます。 (年利4%は100万円が1年後に104万円になる。)
これはあくまでも一例ですが、銀行口座に預けるよりも、投資に回すと資産が増えるスピードが速まります。
初心者でも安定した成績をだせる
初心者の方が投資を行うことに不安を思う人がほとんどだと思います。 しかし、「インデックス投資」を行えば初心者でも安定した結果を残すことができます。
その根拠を説明すると、インデックス投資は一つの企業に投資するのではなく、成長している国の企業ほぼ全体に分散投資することで、国の成長というベルトコンベアにお金を乗せることができ、安定して資産を増やせるからです。 もうちょっと掘り下げて解説しますね。
例えば、一つの企業が10年の間、存続する確率は1桁代の確率と言われますが、アメリカの企業全般が20年以上存続する確率は高いですよね。 確かに、企業全般の中で、倒産する企業がいるのも事実ですが、アメリカは、ほとんどの年でGDPが成長しています。
そのため、アメリカの企業全体に分散投資をすれば、GDPが成長するように、インデックス投資で資産を増やすことができるのです。
インデックス投資
ここで、インデックス投資で有名な「S&P500」と「オルカン」について解説したいと思います。 S&P500はアメリカの500の企業全体に投資するファンドで、オルカンは全世界の有名な企業全体に投資するファンドです。しかし全世界と言っても、6割の企業がアメリカを占めています。
アメリカが選ばれる理由は、世界で最も経済が活発に動いているからです。
例えば、世界時価総額ランキングという会社の規模を示すランキングで、10位中8位がアメリカを占めている。
上記でも解説しましたが、国の成長というベルトコンベアにお金を乗せるのが、インデックス投資の方法です。そのため、他の国と比べて成長しているアメリカが選ばれているというわけです。
福利の効果でもっと増やす
福利とは、投資で得たお金を、また次の投資へ回すことを繰り返してできるお金のことを指します。 そのためインデックス投資では、福利を大きくするためにも長期運用が基本で、15年以上はお金を投資に回します。
上記でも解説した120万円が183万円になるのも、長期間運用したことで福利が大きくなった結果です。 この結果は年利4%で想定していますが、現在の平均年利は10.7%となっています。
なので、年利4%はあくまでも目安。場合によっては年利4%よりも金額が大きく増えるかもしれません。 毎月5千円を年利10%で運用できた場合は120万円が380万円になります。
年利は何で決まるのか?
年利は、アメリカのGDPの上昇・下落や、人口の増加・減少、財政政策などでも左右されます。
例えばコロナショックでは、20%ほど下落しています。
毎年、徐々にアメリカの経済圏は成長してますが、下落するときは一気に下落することが特徴です。
手数料が非常に低い
「S&P500」や「オルカン」のファンドは手数場が非常に低いです。 S&P500は約0.09%でオルカンは約0.06となっています。 他のファンドだと1%~2%の手数料を引かれるのが相場です。
手数料が低い理由は、企業全体に投資するインデックス投資は、儲かりそうな個別の企業を分析するためのアナリストを雇う必要がないからです。
手数料も複利の効果を受け、徐々に大きくなりますが、S&P500やオルカンに投資すれば、手数料が抑えられ、より一層資産を増やすことができるのです。
注意点似ているファンドに注意!
ここで注意点ですが、S&P500やオルカンに関連したファンドがあるので、注意が必要です。 ここでいうS&P500は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を指し、オルカンは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を指しています。
似た名前でも、手数料が異なるので注意してください。
貯金だけではリスクになる
貯金と投資の違いは、年利にあります。 銀行の年利は0.025%の場合が多く、インデックス投資と比較すると、資産は増やせません。 確かに、銀行に預けてしまえば、そのお金が減ることはありません。 しかし、資産を増やさず、現状維持することで、「物価の上昇」についていけなくなります。
物価の上昇は、経済の成長を表します。インデックス投資をすれば、その成長に合わせて資産が増えていくので、値上げしても(投資すればするほど)ダメージは受けません。
例えば、日本やアメリカでは2%物価を上昇させることを目標にしているので、今後も値段は上がり続けます。
なので、投資せずに貯金することは、リスクになってしまうのです。
今の日本は金利のある国になりつつある
今の日本の経済はバブル期を超えているので、経済が成長するにつて、物価もこれから高くなります。
そのために、新NISAでインデックス投資をして、物価の上昇についていく必要があるのです。
NISAはそのくらい流行っている?
現在は2136万の口座が開かれている
現在の新NISAの口座の数は2136万の数を超えていて、約6人に1人が新NISAでの運用を始めています。
最近インターネットを中心に、節約系YoutuberやSNSのインフルエンサーが、金融系の情報を発信しているためか、20代の間でもよく投資の話を耳にします。
以前、自分の働いていた職場では、投資の教育をするために講師を招くほどでした。
1年で300万の口座が増えている
また、2022年から2023年で、300万の口座が開かれています。 NISA自体は2014年から始まっているので、口座を開いている人が急上昇しているのがわかると思います。
なかでも大学生の間では、奨学金の低金利を活かして、インデックス投資でリターンを狙うためにあえて大きな金額で奨学金を借りる学生もいるほどです。(自分はおすすめしてません…。)
このように、新NISAの話題は徐々に広がると同時に、投資を始める人が増えているのです。
ほとんどの人がS&P500かオルカンで投資している
新NISAで人気な銘柄は、S&P500とオルカンが人気です。
S&P500の純資産総額は約「4.5兆円」オルカンでは約「3.3億円」で1位2位を占めています。 その理由は資産運用が容易であることや、手数料が非常に低いことが人気の理由です。
他にNISAで引用できるファンドは1000種類を超えていますが、インデックス投資と比べて将来性が無いことや、手数料が高いことから、人気がありません。
新NISAを始めるときの注意点
元本は保証されない
初心者でも好成績を残せるインデックス投資ですが、それでも資産が減ってしまう可能性があります。
原因は大きく分けて2つあります。
円高になってドルの価値が下がる場合
いくら分散投資しても、コロナウイルスが発生したときや、アメリカ全体の問題が起きた場合はガクッと株価が落ちてしまいます。
例えばコロナショックのときは20%下落しました。
S&P500やオルカンの歴史を振り返ると、毎年徐々に株価が上がり、どこかで一気に急落しているイメージがあります。
経済が滞る場合
他にも2つのインデックス投資は円をドルにして運用しますが、円高で円の価値が高くなることで、いままでの投資したドルの価値が、円と比べて低くなることで損してしまいます。
最近のドルは155円に達していますが、金融政策の方針が変わるなどで、円高になるかもしれません。 このように急にドルの価値が落ちてしまうリスクのことを「為替リスク」といいます。
この2つを認識しつつ投資する必要があります。
いきなり大金を運用してはいけない
新NISAの制度では、1年間で360万円を非課税で投資でき、合計1800万円まで投資できます。 そのことから、いきなり自分の貯蓄額の全部をインデックス投資に回す人をよく見かけますが、このような投資の仕方は、非常にリスクを伴います。
理由は、先ほど解説した「為替リスク」にあります。
そのため、毎月徐々に投資することで、そのリスクを抑えることができます。
決まった金額を投資すること
また、株価が上がりそうな時期を狙って投資しようとする人もいますが、これもオススメできません。
株価の予想はプロの人でも不可能なのと、予想している間にチャンスを逃す可能性があるからです。
どのくらい損できるか考えておく
前提としてインデックス投資は、いい結果を残しやすい投資法ですが、暴落して損する可能性も十分にあります。 そのため、今の自分の家計ではどのくらい損することができるのかを把握しておくと良いでしょう。
なぜなら、もし暴落しても、「このくらいの損なら許容できるな」ど、メンタルを保つことができるからです。
一番怖いのは、どの程度損に耐えられるかを考えず、資産が増える前提で投資をしてしまい、今までの生活を送れなくなるパターンです。 (上記で紹介した奨学金で投資する大学生が挙げられますね。)
そのため、暴落に備えることも踏まえ、いくらまでなら損しても大丈夫なのか、ラインを決めておきましょう。
必ずネットで口座開設すること
口座を開くなら必ずネットから講座を開くことをおすすめします。
銀行や証券会社で口座を開くと、手数料の非常に高いファンドを勧められるからです。
自分の親の世代は、手数料の高いファンドを購入してしまい、大きな損をしています。
ですが今はネットで情報が回る時代です。 手数料は自分の会社(銀行)の利益に直結し、多少強引でも口座を勧めてくるので、断るようにしましょう
もし暴落したら?
もし暴落しても、気にせずにいつも通り決まった金額を投資してください。
理由は暴落しても、これまでの歴史通りなら経済の成長に伴って回復していくからです。 また、暴落した分、安く株を購入できるので、以前の水準まで回復したらより大きな資産を気づくことができるからです。
例えばコロナ禍で20%下落しましたが、気にせずに投資していたら50%分の利益が出ています。 (改善)
新NISAはあくまで時間を使って資産を増やす方法。一度株価が大きく下がっても気にしないで続けることが大切です。